歯並びの良い子どもにするには?
矯正歯科コラム
2018年10月9日
歯並びの良い子どもにするには?
歯並びには遺伝的なものが大きいと従来は言われてきました。
しかし、それは従来の矯正の開始年齢が遅く、ある成長発育のピークを 過ぎてから始めていたためと思われます。
幼児期(3~6歳)小学校低学年期(6~8歳)のお子様方の歯並び、噛み合 わせは生まれてからの生活習慣(環境的原因)のほうが大きいのです。
たとえば食事の摂り方、食べ方、好き嫌いなど。
さらに、乳児期の育て方からも影響を受けているのです。
では、実際にはどういうところから注意すればいいのでしょうか? 以下簡単にあげてみました。
- 1. 妊娠期、または妊娠前
- お母さんのお口の中の環境を良くしておきましょう。 むし歯、歯周病の治療は行い、定期健診をうけるようにしましょう.
- 赤ちゃんのお口の中はほぼお母さんのお口と同じ状態です。
- 2. 乳児期
- ハイハイはいっぱいさせて、無理に立ちあがらせない。
- 離乳食をあげるとき、スプーンを全部お口の中に入れない。
- 寝るときはなるべく上を向かせて。
- 卒乳はなるべく1歳過ぎで。
- 正しいブクブクうがいの練習。
- 3. 幼児期
- 前歯で食べ物を噛むように、硬いものでなくても可。
- 適度に運動し、よく歩かせる。
- 甘いものを憶えさせない。
- 食べるときの姿勢に注意、かかとが床につくようにする。
- 4. 小学校低学年
- 前歯でよく噛む。
- 食べるときの姿勢に注意。
- 授業中など、頬杖をつかないようにする。
- 舌の機能のトレーニング(舌を上あごに着けるなど)をしていくこ とが望ましい。
ざっとあげて、このような感じです。
近藤歯科クリニックではそのお子さんの状態を見て、細かく指導い たします。
しかし、最近は全体的にあごの成長が少なくなっていますので、小 学校低学年のまだ歯の重なりが軽度のうちに、小児(子どもの)矯 正を開始することも提案しています。
矯正治療を進めていきながら、健全なお口の成長発育も促すために 舌のトレーニングや、よく噛むことに引き続き取り組んでもらうよ うにしています。