小児矯正の治療期間
もくじ
小児矯正の治療期間
小児矯正の治療期間は従来の矯正治療よりも短めです。
なぜならば、矯正治療を始める時期が早く、歯が動きやすい時期に動かすということ(重症化させない)、歯を原則として抜かないため、歯を動かす距離が少なくてすむため、さらに噛む機能訓練などにより、歯が動きやすくなるためです。
一般的に個人差はありますが、子どもも大人も3年〜5年程度で平均的には4年ちょっとです。
子どもの矯正治療の場合、治療開始時期は上下の前歯が生えてくる小学校2年生の時期で、治療終了は一番奥の永久歯(第二大臼歯)が生えてくるまでになります。
子どもの矯正治療の流れ
1.拡大期(6〜8歳)
前歯が生え変わっている時期で遅くても犬歯が生えてくるまでには前歯の並ぶスペースを作りたいです。
2.交換期(9〜11歳)
犬歯、および小臼歯が生え変わります。
3.永久歯列完成期(12〜13歳)
一番奥に第二大臼歯(12歳臼歯ともいいます)が生えてきて歯並びは完成し、矯正治療も終了します。
一番奥の歯が生える前(12歳、小学校6年生くらいの時期)にほぼ歯並びはきれいに並んだ状態になりますが、一番奥の歯は曲がって生えてくることが多いため(最近のお子さんはあごの成長が少なく、歯に歯が生えるスペースが不足ぎみです)、ちゃんと奥の歯が生えるまで装置はまだ入れてもらいます。ただし、装着時間は短くし、夜のみだけとかで良いなど少しずつ負担を減らしていきます。
しっかりと治療に取り組んでいただくことが必要です
床矯正の治療期間は個人差が大きいですが、それは以下の2つの理由が考えられます。
- “よく噛む”ように心がけている人の場合、治療が早く進みます。さらに“バイオセラピー(機能訓練)もちゃんと取り組まれると早くきれいに歯が並んでいきます。
- 矯正装置をちゃんと決められた時間装着している人は早く治療が進みます。
したがって、言われたようにしっかりと取り組んでくれない人は治療が長引くか中断することもあります。
大人の矯正の治療期間
大人の床矯正治療の場合、治療期間は“歯が生えるの待つ”ということはありませんので、装置の装着期間によってだいぶ差が出てきますが、おおむね3〜4年の場合が多いです。