矯正治療と親知らず
矯正歯科コラム
2018年10月9日
矯正治療と親知らず
皆さんは親知らずを抜いてもらっていますか?
親知らずとは第二大臼歯(12歳臼歯)のさらに奥に成人になってから
生えてくる歯です。
そして、中にはこの親知らずがもともと無い人もいますが、今の20代
以降の方はだいたいあるようです。
ちなみに10代の矯正治療中のお子さん方(矯正治療終了の方も含めて
)は半数近くの方がこの親知らずがありません。
歯の本数も少なくなる傾向にあります。
この親知らずは実際に生えてこなくても、生える場所が無いのに無理や
り生えようとして、前の奥歯を押し続けます。
その結果、その手前の親知らずが直接ぶつかっている第二大臼歯がむし
歯になったり、ダメージを受けるだけでなく、
歯並びを悪くさせるのです。
大人になってから「何か前歯の重なりが強くなって、歯並びが悪くなっ
た」と感じましたら要注意です。親知らずを抜かないまま放置していま
せんか?
当クリニックでも、矯正治療時には親知らずの状況も必ずお伝えし、矯
正治療終了後も1年に1度はむし歯のチェックとともに、親知らずの経
過をみることをお勧めしています。
個人差もありますが、だいたい、二十歳ごろを目安に抜いておいた方が
いいとお話ししています。