小児矯正従来の矯正治療の違い
もくじ
小児矯正と従来の矯正との違い
歯を並べるということが、最優先であったため、成長発育させることよりも、歯を抜くことにより、歯が並ぶスペースをつくっていました。
成長期に歯を抜くと、顎骨の成長が妨げられ、歯並びのアーチは狭くなり、口元も小さくなり、顔貌にも影響がでます。
また、不正咬合になった原因にも対処出来ない場合、後戻りといって、歯の位置が元に戻ってしまいます。
最新の矯正治療の考え方
従来は、歯並び、かみ合わせは、環境などの、後天的なものよりも、遺伝によるものが大きいとされてきました。
じつは、発育成長時の顎(あご)の骨の成長の方向も、ある程度、修正できるのです。
したがって、お子様の場合、矯正治療が必要な場合は、最初の永久歯が生えてくる5歳ころから、顎の成長向を考えて治療していかなくてはなりません。
従来の矯正治療は永久歯の抜歯を考えていたため、小学校3〜4年まで、様子を見ていることもありましたが、それでは、手遅れです。
とくに、女の子は小学校4〜6年が成長のピークになってくるため、その時期までに、歯並びを整えて、顎が成長しやすいようにしておかなくてはなりません。
とにかく、矯正治療の開始年齢は、従来考えられていた年齢より、早く始めたほうが、お子様の負担、さらに、費用の負担も少なくてすみ、有利なのです。
たとえば、受け口のお子様は、永久歯に生え換わる前から、(乳歯列の状態から)矯正治療を始める方がいいでしょう。
このような、成長発育を重視した、矯正治療には、いくつか方法がありますが、その中で、最も、簡単で、費用的負担の少ないものが床矯正(しょうきょうせい)治療なのです。
当クリニックの小児矯正の特徴
1.装置が取り外しできるので、歯みがき時、食事中などは外せます。
2.歯列の拡大によりお子様の場合、顎の成長発育も期待できます。
3.費用は従来の矯正治療より、少ない(おおよそ半分近く)です。
4.原則として、抜歯はしません。
5.痛みもほとんどありません。
実際の小児矯正治療の流れ
詳しくはこちらです。
立川の審美・矯正歯科の近藤歯科クリニック
一方、成長期を過ぎた高校生以上、大人の場合は成長発育が望めないという点で、お子様の場合とは、だいぶ変わってきます。
それでも、抜歯はしないほうがいいということには変わりはありません。
抜歯をしますと、それだけ、顎の骨が少なくなりますし、さらに舌の置く位置などにも良くない影響があるといえます。
大人の場合は、その人その人の個性を考慮して、本来の咬み合わせをあまり大幅に変えずに、無理をせず、可能な範囲で行っていくことになります。
ただし、もともとの前歯の大きさ(横幅)が大きい場合には、抜歯矯正をおすすめすることもあります。
成人でも、当クリニックの小児矯正=床矯正は十分行えます。かえって、目的意識がしっかりされている分、お子様よりも、治療のスピードが早いこともあります。