子育てと歯科/妊婦歯科健診受診のすすめ
こんにちは。
今回は、現在育児休暇中のスタッフが今まで立川の近藤歯科クリニックで働いて学んだことが、
今の育児に役立っているということで、少しでも皆さんの参考になったら良いなと感じたので、お話をしていこうかと思います。
【妊婦のときについて】
市町村によって異なるかと思いますが、市町村からの歯科・妊婦健診のお知らせが来たらぜひ行ってみてください。
もし市町村からのお知らせが無かったとしても、妊娠5ヶ月~ (安定期に入ったくらいに)受診をおススメします。
つわり等で行くことが難しい方もいらっしゃるかと思いますが、体調と相談しながら妊婦歯科健診に行ってみてください。
立川市も立川妊婦歯科健診をやっていますので、ぜひ、妊婦の方は早めに歯科健診を受けてみてください。
治療も必要な場合もありますから、安定期になりましたら、すぐに歯科に行かれたほうがいいと思います。
なぜ安定期に入ってからの健診をオススメしたいかと言いますと・・・
いくつかあります。
➀食べづわり
食べづわりがひどかったため、ちょこちょこ食べることが多く常に何かしら口の中に食べ物が入っている状態だったといいます。
仕事中も、アメやグミやぜりーを食べていたそうです。 その中でも彼女が一番助けられたのは、アメだったそうです。甘い物(アメ・グミ・ぜりー)が好きだったわけではないのですが、簡単に口に入れられる為量が増えたそうです。
しかし、口に入れる回数が増えた分歯みがきの回数が増えるわけではなく・・・・
また、口をゆすぐことを忘れることも多く むし歯になるリスクが多くなったのでは? と心配になったそうです。
➁出産時
出産時、力む(踏ん張る)為 歯への強い力(ダメージ)がかかったと思うといっていました。
歯が欠けていたり、被せたものがとれてしまったらどうしよう・・・と思ったそうです。
➂産後
頻繁にする抱っこで、無意識のうちに歯と歯をかみ合わせて食いしばっていることが多くなったそうです。
食いしばることで、歯にダメージを与えてしまします。
また夜中の抱っこが多く、寝不足や、身体の疲れがなかなか取れない生活になっているそうです。
そして結局歯の治療をしたくても、
「なかなか外出できない」 「授乳の時間」 「泣いたらどうしよう」 「オムツの交換どうしよう」 など考えると優先順位から外れてしまい後でいいか・・・・と思ってしまうといいます。
現在は(生後11か月の娘さん)歩きはじめ、なんにでも興味を持ち触れてみたい時期で 「迷惑かけてしまうかな?」 と気になってしまうそうです。
常に、体調と相談をしながらの治療になる為、治療内容・治療回数・時間等が限られてしまいますが、おなかの中にいるうちにゆっくり治療したほうがよいと思います。
また、おなかが大きくなると治療しているときの体制がお腹が重くて苦しくきつい為、早めに受診したほうが良いと感じたそうです。
また彼女が、一番変化を感じたのは産後の歯ぐきだそうです。 いつも通り軽く歯を磨いたあとに、歯ぐきから出血する回数が増えたそうです。
出産前より、歯ぐきの状態が悪くなったと感じるそうです。 産後歯ぐきの変化を感じる方もいますが出産前に感じる方もいます。
近藤歯科クリニックには、位相差顕微鏡があり、その位相差顕微鏡を使い口の中にいる細菌を知ることができます。
虫歯があるかないか、被せ物が取れそうだとかだけではなく、歯ぐきの状態を知ることも大切かと思います。
立川市の妊婦歯科健診は立川市の歯科医師会の会員の歯科で行っています。そこの歯科医院が立川市歯科医師会の会員かどうか事前に確認されることをおすすめします。
育児休暇中のスタッフがお話をしてくれたので、そのお話も続いてお話します。
【現在の育児について】
初めての育児で毎日バタバタですが楽しく過ごしています。
現在11カ月の娘がいます。
上の歯も下の歯も2本ずつ生えてきて離乳食もモリモリ食べてくれます。
近藤歯科クリニックで学んだことを活かし、注意していることをお話したいと思います。
まず、歯が生え始めたのは5ヶ月の頃です。
この頃から離乳食がスタートしました。
毎日、茹でてこして細かく切っては正直大変でしたが、たくさん食べてくれた時はとても嬉しいです。
飲み物も麦茶を始めました。
リンゴジュースやスポーツ飲料(赤ちゃん用)はあげていません。
歯科でいくら治療をしても甘いものを食べていると治るものも治らないと学んでいましたので、
麦茶や母乳を良く飲むのでジュース系はあげていません。
今では歯も生えているので食べ物を大きく切ってよく茹でてモグモグ食べてもらうことを意識しています。
小さく切ってあげるのは、食べやすく・あげやすい事かもしれませんが、
歯科で学んだモグモグ食べさせることで顎が発達して歯並びに繋がるということで、大きく切ってモグモグ 口を動かして食べてもらっています。
よく茹でると舌でも潰せるのでまだ4本しか歯は生えていませんが詰まったり、もどしたりする事はありません。
砂糖や醤油は使わず和風だしなどで味をつけています。
さつまいも・かぼちゃは甘みが強いので潰してお湯を入れて、さらにホウレンソウや鶏肉を入れてスープにしています。
おやつは甘い物ではなく、、バナナ・イチゴ・ジャガイモ などをあげています。
正直、果物もすごく甘いのですが・・・
便秘解消にバナナがすごくいいので食べさせています。食べた後には必ずお茶を飲ませています。
また砂糖の入っていない赤ちゃん用のヨーグルトも便秘解消のため食べさせています。
ヨーグルトをそのまま食べさせるだけでなくアレンジを加えたりもしています。
歯みがきは、まだ本格的にはやっていません。
無理に磨いて「痛い」 ・ 「怖い」 と思われてしまうことが嫌なので
遊び感覚で、歯を磨く真似をしたり、ガーゼでちょこちょこ拭く程度にしています。
また私が、歯を磨いていると興味があるのか近くに寄ってきて口の中をのぞいてきます。
そんな時は、「お口 あーん」とお互いに見せ合い、興味をもってもらえるようにしています。
夜間の授乳を10ヶ月の時にやめました。
理由はいくつかありますが、夜間の授乳もむし歯のリスクがあると学んでいました。
まだ小さいので、気にしすぎかな? とは思いますが、離乳食もよく食べるのでやめてからの方がよく眠ってくれているように感じます。
虫歯のリスクを減らせるなら良いことだなと思いました。
そして、自分の睡眠時間がとれるのでとっても助かります。
と、毎日育児と向き合い色々な発見、娘の成長、を感じられバタバタとして大変ではありますが、楽しいです。
そろそろ職場に復帰する予定です。
復帰したときにまた育児と働くことのお話が出来たらよいなと考えています。
今回、育児中のスタッフに話を聞けて私もとても参考になりました。
少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。
〇院長から
歯科のお仕事の場合、スタッフはみな女性でありますから、産休育休、子育ては大変身近な出来事であります。
日ごろから、子育て中のお母様方の立場になり、出来る限りの応援をさせていただき、それに寄り添い、お子様にも優しく接していくことを当クリニックでは第一としていますが、それが、患者様のお役に立つだけでなく、若い子育て未経験の女性たちの参考になり、役に立っていくのは、院長からみても、嬉しい限りです。
さらに、スタッフとともに、子育てについて勉強し、子育て中のお母様方のお役に立てますように頑張ります。
産休中のスタッフが戻ってきてくれるのを心待ちにしています。
その経験を生かし、お子さんの虫歯予防に役立つ、おやつやお食事について、お母様方と同じ仲間しての意見の交換、ちょっとしたアドバイスをしてくれると思います。
また、スタッフ総勢10人程度の小さな事業所(クリニック)では産休をとる為には周りのスタッフの協力も必要です。
産休中支えてくれた周りのスタッフに対する感謝の気持ちも忘れずに、今度はそのスタッフ達への出産、子育てへの協力を惜しまず行っていきます。
それが、患者さん、スタッフ、皆幸せになっていくための歯科クリニックづくりと考えております。
患者様の皆様におかれましては、産休後、スタッフが戻りましたら、励ましのお言葉を頂けましたらありがたいです。