「よく噛む」と、いくつかのとても重要なホルモンが分泌されます。
その代表が「ヒスタミン」「レプチン」「ラクトぺルオキシターゼ」「コレシストキ二ン」の四つです。
ヒスタミンは脳の満腹中枢を刺激して満腹感をもたらします。レプチンもヒスタミン同様、満腹中枢を刺激し、過食を防ぐ働きをもっています。レプチンは食後20分ほどで脂肪細胞から出るホルモンですが、これにはほかにもう一つ、基礎代謝を上げる働きがあります。
つまり、「よく噛む」ことは、満腹中枢を刺激し満腹感をもたらすとともに、基礎代謝を上げる働きをもっているということです。
よく噛むと食事にかかる時間が長くなり、早く満腹感を感じるので、食事の絶対量が減少します。これは、少しずつ食べ物が体に吸収されるということなので、血糖値の急激な上昇を抑えることになります。
さらに、食事の絶対量も減るので、インスリンの分泌量も抑制でき、膵臓を守ることになります。