立川歯周病研究所(医療法人社団徳梓会 近藤歯科クリニック監修)
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マスコミ・他掲載

中学校、高等学校の校内新聞に掲載されています。

中学校、高等学校の校内新聞を出版している、「少年写真新聞社」から、歯周病予防について近藤に執筆依頼がありました。

中学保健ニュース


さらに教員向けの「中学保健ニュース」

教員向けの「中学保健ニュース」

——掲載された本文——-

歯周病とは?

歯周病とは、口の中の細菌により、歯を支えている骨が溶かされて、歯が抜けてしまう病気です。
歯を支えている骨(歯槽骨=しそうこつ)はいったん溶けてしまうと、元の状態には戻りません。
したがって、歯周病は治りにくい、やっかいな病気と言えます。
しかも、歯周病は、□の中だけでなく、全身に影響を及ぼす病気でもあるのです。

歯周病の原因

歯周病は以下のような原因がいくつか重なり合って発症します。

  1. 歯周病菌の感染…□腔内にはさまざまな細菌が存在しますが、歯周病菌はもともと誰にでも存在するものではなく、ほかの人から感染するのです。
  2. 口の中の悪い環境…歯磨きが不十分、または食生活、生活習慣に問題がある場合。
  3. 体の抵抗力が低下…全身的には、糖尿病などの病気、加齢、体力低下など、局所的には喫煙などによる歯茎の血流低下が見られる場合。
  4. かみ合わせ(食いしばりなど)による歯の周囲の組織の破壊。

ストレスによる食いしばりや、寝相、頬づえなどの日常の習慣により、歯や歯茎に過度な力が加わり続けると、歯周病は加速度的に進行します。かたい食べ物を多く食べ過ぎたり、ガムを日常、かみ続けたりしていてもいけません。

以上のように“歯周病は細菌による感染症”、と“生活習慣病”、の2つの顔を持った病気なのです。

歯周病と全身の疾患

また、歯周病は全身に影響を及ぼす病気です。歯周病菌は毒性の強い菌です。細菌自身も組織での炎症反応を起こさせ、歯茎から出血させたり、歯槽骨を溶かしたりして、組織を破壊しますが、さらに、歯周病菌は、エンドトキシンという毒素を出し、組織に悪影響を与え、血管を通り、全身を駆け巡るのです。

日本人の死亡原因の2位は、心疾患ですが、歯周病菌は、心内膜炎、狭心症、心筋梗塞を引き起こします。さらに3位である脳卒中、4位の肺炎にも歯周病菌は関与しています。また、早産や低体重児出産、糖尿病などの原因にもなっています。まさに歯周病は死に至る病気と言えるのではないでしょうか。

歯周病の治療

従来歯周病治療は、1)ブラツシング指導により、歯磨きの方法を繰り返し行う、2)歯石除去と外科的な歯周処置、この2つが誰にでも画―的に行われていました。けれど、最近の歯周病治療の傾向は、歯周病の原因を患者それぞれ個別に考えて対処しています。

  1. 歯周病を全身的疾患と捉え、ブラッシング指導だけでなく、生活習慣の改善指導、禁煙指導、食生活指導まで行っています。
  2. 歯科医院によっては、位相差顕微鏡などを使用し、その場で簡単にできる細菌検査をして、必要があれば薬を処方し、個人の症状に合った治療を進めています。

歯周病にならないためには

従来は、歯磨きさえしていれば、予防できると言われていましたが、それだけでなく、生活習慣、食生活の習慣まで視野に入れた対策が必要です。そして、歯周病の発症時期は、生活習慣が変化してくる、中学生、高校生の時期が多く、この時期の指導が大切です。歯周病にならない生活習慣は、大事な体を生活習慣病から守っていくことにつながっていくのです。


編集部取材報告

——-本文——-

歯周病菌を見ました

今回、歯周病の取材で伺った東京都立川市の近藤歯科クリニックで、院長の近藤先生に歯垢からとった歯周病菌の動画を見せていただきました。歯周病は、歯周病菌によって起こる感染症だそうですが、人によって歯周病菌の量には差があり、多い人の動画には菌が元気いっぱいうごめいていました。「こんなに菌がいっぱぃいたら、それは歯周病にもなるでしょう」と納得するに十分なもので、歯磨きはこの歯周病菌を口から追い出す作業なのだなとも感じました。

歯磨きがむし歯予防に大切だとはわかっていても、就寝前などは、ついつい適当になってしまうこともあるものではないかと思いますが、この画像を見てからは「ここで眠気に負けては、私の口でも歯周病菌が大繁殖してしまうかも…」と、踏ん張りがきくようになりました。画像の持つ力の大きさを感じます。

また、近藤先生は、「歯周病を防ぐためには、健康な生活習慣が大切」ということも強調されていました。不摂生によって抵抗力が落ちると、歯周病にかかりやすくなるそうです。

最近、歯周病はさまざまな病気を悪化させる原因となっていることも報告されています。適度な運動、栄養・休養からなる健康的な生活習慣を確立することは、歯周病予防にはもちろん、生涯にわたる健康の基盤になっていくので、こちらも子どもたちにぜひ伝えていただきたいと思います。

近藤先生のご厚意により、歯周病菌の動画をSeDocでも公開しておりますので、ぜひご覧になってみてください。

 

近藤歯科クリニックHP
http://www.kondo-shika-cl.com/pc/
立川歯周病研究所HP
http://www.shisyubyokenkyujo.com/
SeDecは https://school.sedoc.ne.jp/member/ からログインしてください。

編集部取材報告


生徒配布資料の「ほけん通信」

生徒配布資料の「ほけん通信

歯みがきのポイント

これらも執筆いたしました。

雑誌“健康”の付録の「歯周病を徹底的に治す新治療」に掲載されました。

「“健康”11月号(現在発売中)の付録の「歯周病を徹底的に治す新治療」の12~15ページまで、当クリニックで実際に行われている“最新の歯周病治療”が紹介されています。

歯周病を徹底的に治す新治療

従来の“いきなり歯石を取り、出血させ、さらに外科的に歯肉を切る”という患者さんに負担のかかる治療法から、このように効率的かつ、安全な歯周病治療が少しでも、普及してほしいとの願いをこめてご協力させていただきました。

詳しい内容は下の画像をクリックしてください。PDFファイルにてお読みいただけます。

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歯周病を徹底的に治す新治療

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