立川歯周病研究所(医療法人社団徳梓会 近藤歯科クリニック監修)
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腸内細菌と歯周病

腸内細菌と歯周病

現代人の食生活問題

腸内環境と生活習慣病

腸内の善玉菌と悪玉菌

「チョウノスケソウ」(南アルプス 北岳)

「チョウノスケソウ」南アルプス 北岳

現代人の食生活問題

現代人の食生活の特徴としてあげられるのは、ます、“動物性脂肪の摂取過多”です。

動物性脂肪や動物性タンパク質を多量に摂るような食生活、つまり肉中心の食生活をしていると、血液中のコレステロールが増え、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中や高血圧になる危険性があります。

動物性脂肪に含まれるタンパク質や、脂質も体をつくる上で必要な栄養ですが、バランスに気をつけて摂りすぎない注意が必要です。

また、動物性脂肪以外に、砂糖・炭水化物の過剰摂取も問題です。

これも、人間の体にとって必要な栄養ではありますが、現代人の食生活は、あまりにも砂糖・炭水化物を摂りすぎています。

多量の糖分の摂取は、肥満、むし歯の原因にもなりますし、多量の砂糖は体内のカルシウムを壊すという性質があります。

その一方で、ビタミンや、食物繊維、ミネラルなどの栄養素は不足しています。

そして、偏った食生活を続けると、歯周病、糖尿病などの生活習慣病になり、あるいは、食物アレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎、金属アレルギーなどのアレルギー症状を起こします。

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腸内環境と生活習慣病

腸内環境生活習慣病は、たいへん密接な関係にあります。

不摂生な生活を送ることで発症する生活習慣病は多くあり、現在は子どもの生活習慣病患者も増えてきています。

栄養のバランスの悪い食生活をすると、腸管の善玉菌は少なくなり、悪玉菌が多く繁殖します。

悪玉菌が多く繁殖することで、食べ物が腸内で腐敗してしまい、腸管のバランスが崩れ、そこからよくない代謝産物が生まれて、健康を損なわせるのです。

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腸内の善玉菌と悪玉菌

人間の腸の中には「腸内細菌」という細菌群がいます

その腸内細菌は個人差がありますが、個体数にして糞便1gあたり100兆個以上、菌の種類は300種類近くあります。そして、人に有用な働きをする菌を善玉菌、よくない働きをするものを悪玉菌といいます。

悪玉菌により発生した毒素は、ふきでものなどとして外に出ることもありますが、体内に毒素としてとどまってしまう場合があります。その毒素がガンや病気の素となり、老化を早めるおそれがあります。

つまり、腸の働きによって、ガンや老化が起こるというように、不健康の循環が生まれてしまうのです。悪玉菌の代表として、ウエルシュ菌、カンジダ菌、サルモネラ菌、ピロテウス菌などがあります。

ウエルシュ菌は、タンパク質やアミノ酸をアンモニアに分解され、肝臓に負担をかけますが、ストレスによって、激増する特性をもっています。

カンジダ菌はご存じのとおり、歯周病の原因菌のひとつであり、重度の歯周病は悪玉菌を増やしているといえます。

一方、善玉菌は体の免疫力、自然治癒力を高め、病原菌の排除や毒素の不活性化を進めてくれます。

善玉菌は、ビフィズス菌や、乳酸桿菌などがあげられます。

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