世界遺産 大峯奥駈道は、日本独自の山岳宗教「修験道」の開祖・役行者(神変大菩薩)が白鳳時代(7世紀)に開いたと伝えられています。
吉野と熊野の修験二大霊場を結ぶこの道は、修験者(山伏)にとって最も厳しい修行の場とされています。
12月の下旬、弥山(みせん)1895mから、八経ヶ岳(はっきょうがたけ)1915mを目指しましたが、思わぬ積雪により途中の弥山で断念しました。
地元の人から聞いたところでは、これでも、いつもの年よりは、雪の量は少ないそうです。
そこで、5月の連休に、また、再チャレンジしました。
弥山の山頂からは、目指す八経ヶ岳が間近に望まれ、感動しました。
奥駈道は樹氷で飾られていました。
弥山が行く手に立ちはだかります。
聖宝理源大師も雪に埋もれて
弥山山頂。ここまでで引き返しました。
八経ヶ岳の山頂には、錫丈が立っており、お札も置いてあり、役行者の昔から、今もなお、霊場であり、修験道が身近に感じられました。
登山口に戻ると、ようやく新緑、つつじの花なども見られました。
この大峯奥駈道は、道としての世界遺産としての登録は、世界でスペインとフランスを結ぶ「巡礼の道」とここだけだそうです。
5月になり、ようやく雪が消えて、コバイケイソウの芽がたくさん出てきました。
弥山の山頂でようやく、目指す八経ヶ岳が間近に望まれ、気持が高ぶります。
登山道には、コケや小さいモミの木などが、疲れを癒してくれます。
開山された役行者、修験道の方々が身近に感じられました。
登山口近くには、つつじが咲いて、ようやく春らしさを感じました。
新緑と桜の花が山を覆って、別れを惜しんでくれました。