歯周病と漢方
歯周病を東洋医学的な概念で分類してみました
1.免疫低下型
歯肉の炎症傾向が少ないにもかかわらず、わずかな出血や排膿が続いたり、歯肉の退縮したり、歯がグラグラしたりする場合があります。生体の防御反応の低下が考えられます。温清飲(うんせいいん)はこの適応となります。
2.炎症型
歯肉が赤く腫れ、痛みもあり、出血、排膿などの炎症症状が著名に認められる場合。大柴胡湯(だいさいことう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)はこの分類時の適応です。
歯周病の漢方処方(口腔漢方医・王龍三、王宝禮著 医歯薬出版より)
○比較的体力のある人 | 大柴胡湯(だいさいことう) 黄連解毒湯(おうれんげどくとう) |
○体力中等度 | 温清飲(うんせいいん) 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう) |
○体力低下・比較的虚弱な人 | 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) |