小児歯科と矯正治療での外科処置について

子どもの矯正治療中よくあるのが、“生えるべき歯が生えてこない”ということがあります。
これは「永久歯萌出不全」といい、以下その例を挙げてみます。

• 上の前歯⇒８歳ころまでに生えてこなければレントゲンで確認に必要
• 上の犬歯⇒12歳　　　〃　　
• 下の第二大臼歯⇒14歳　　〃　　

この場合、レントゲンで歯が生えてこられない原因（萌出性歯冠嚢胞、過剰歯など）がわかれば、外科的に歯ぐきを切って歯が生えてきやすくします。（開窓処置）
また、生えるべき位置に“もぐっている永久歯がちゃんと来ているか”、確認が必要です。
ですから、小児矯正は早期に取り組み始めることをお勧めしますし、矯正治療前にお口の中全体のレントゲンを撮りますので、これから生えてくる永久歯の様子も早期にチェックできます。

この外科的に歯ぐきを切って歯がちゃんと生えてこられるようにする“開窓処置”といい、近藤歯科クリニックでも日常的に行っています。ただ、下の第二大臼歯が親知らずにぶつかって生えてこられない場合など、親知らずの抜歯も同時に行う場合は大学病院などの歯科口腔外科をご紹介しています。
また、“過剰歯”という余計な歯がもぐって、抜かなくてはならない場合、その過剰歯の位置、向きによっては、同じく歯科口腔外科をご紹介しています。

外科処置を受けられた後の消毒、経過観察は当クリニックで行っています。