当医院名 | 近藤歯科クリニック |
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診療 科目 |
小児歯科・矯正歯科・ 予防歯科・一般歯科・小児矯正 歯周病・義歯・歯科口腔外科 (外来環算定歯科) |
医院 住所 |
〒190-0011 東京都立川市高松町 2-25-3 メープル立川1F |
TEL・FAX | 042-524-0722 |
総合HP | https://kondo-shika-shinbi.com/ |
その他 | ご質問・ご相談 お気軽にお電話ください |
立川小児矯正なら近藤歯科クリニック>近藤歯科クリニックのコラム>食生活と身体の退化
このページはアメリカの歯科医師 ウエストン.A.プライス博士(1870~1948)の著作「食生活と身体の退化」を片山恒夫先生が1978年に翻訳・自費出版されたものをまとめてみました。
「どの国、どの地域でも、食生活の変化が口腔内だけでなく、顎顔面、さらに身体全体に退化として著しい病的変化をもたらすばかりでなく、精神的にも変化をきたしていたという驚くべき事実である。
それに対して、その土地の自然の恵みだけで自給している人々の身体的、精神的な素晴らしさは目を見張るばかりである。」 という、内容は衝撃的で、かつ、現代の不正咬合の原因をよく示しています。
○なぜ先住民から学ぶのか
先住民の多くは、何千年もの間、同じ土地にあって健康を維持していますが、アメリカ人は2、3世紀の間に、しかもある地方などは20年から30年しか経っていないのに急速に健康が衰えてきています。(1920年ころ)退化が起こっている地域では、動物にもそれが見られます。
衰退の一途をたどっている人間は自分自身を治すことはできませんが、今や明らかとなった先住民の知恵を活用することによって、進行しつつあるこの衰退に次の世代で歯止めをかけたり、その世代の置かれている状態を大きく改善したりすることは可能です。
○衰退の一途をたどる近代文明
ハーバード大学のE.A.フートン博士の著書「猿から人間へ、そして愚か者へ」のなかで、「人類の健康は危機に瀕しており、虫歯の予防と歯列不正の防止の方法を発見する策を講じない限り、人類進歩の道程は下降の一途をたどる・・」と述べています。
非行少年には、身体的虚弱性や病弱性が頻繁にみられることが、研究者によって、指摘され、犯罪を犯す心理学的原因のうち最も一般的かつ重大なものは、普通知的障害であるといわれています。
○プライス博士の食生活の調査
その地域における孤立化集団と近代食がはいってきた近代化集団をプライス博士は比較検討しました。
(スイス、アラスカ、北アメリカ、メラネシア、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ペルーなど)
たとえば、峡谷の海から離れた地方では、氷河と接している牧草地の草を食べた牛のバターを貴重な栄養源としました。
島では、魚介類を主食にし、極寒の地方では海で生きている動物の内臓、魚卵など、アフリカでは家畜(肉、ミルク、血)や時には昆虫や蟻など、植物性の食物が手に入らないところでは、動物性のもので、その土地でとれるものを食料にしていました。
ところが、 近代化に伴い、精製された小麦粉、甘い果物、ジャム、マーマレード、砂糖、シロップなどが入手できるようになると、重症の虫歯だけでなく、以下の退化傾向がすぐ子どもの世代から出現しはじめました。
ここは、「食生活と身体の退化の本文を一部、引用します。」
「肉体でも、精神でも、また道徳面でも退化を防止するうえで、先住民の方が近代化された集団よりも優秀なのはなぜだろうか。
その唯一の答えは、先住民が大自然の法則に従った生活をしていることである。
先住民の食事は多種多様であるが、そこにはある共通の特徴がみられる。
病気に対する免疫が高く、奇形が見られないということです。
その地域で採られている食物は、身体の形成、回復物質を適切に供給してくれる食物なのである。
相対的に低カロリーの食品を先住民は食べているので、身体が要求する熱とエネルギーを補うためにはそうした食物を大量に食べなければ、ならなくなる。
先住民たちは、数は少ないが成分には富んでいるというような食物を、時には非常な努力を払って確保してきたのであるこういった希少な食品には、ヨード、銅、マンガンなどのミネラル類やある種のビタミンのような、たとえ少量しか必要でなくとも、非常に重要な成分が含まれている。
ただ、近代商業は保存がきく食料だけを未開社会に送り込んでいる点が違っているわけである。共通する食品としては、主として精白小麦粉、砂糖、精白米、植物油のほか缶詰製品が挙げられる。
虫歯に対する高い免疫性をもち、その他の身体の退化過程とも無縁な未開集団の食事には最低必要量の4倍以上の栄養が含まれていた。
そして反対に、ほとんどが商業用の精白小麦製品、ジャム、精白米などの食品群にとって代わった所では、どこもこの最低量にも達していなかった。
近代の食品業は、空腹を満たすエネルギー要素を残してはいるものの、自然の食品がもっている、ある種の身体形成物質のほとんどを故意に取り去ってしまっている。
例えば、精白粉を作る時には、リン分やカルシウム分の80%、すなわち5分の4はたいがい失くしてしまうし、それとともに、胚芽がもっているビタミンやミネラルも取り除かれてしまうのである。」
○先住民の知恵の実際的応用
プライス博士は、先住民の人たちの中に滞在していた時、彼らが素晴らしいパーソナリティーと強靭な性格をもっていることに深く感動しました。
基本的に彼らは驚くほど親切で献身的であり、“全能の、万物に棲み給わうある力に対して、心から崇敬の念をもっている”と感じました。
彼らは、大自然の法則に従い、その精神性も高く、たえず敬虔な心と深い信仰をもって、宗教人として、神とともに生きています。
したがって、先住民の文化に対して強い賞讃の念をもちながら、私たちは自分たちの文化を伝え、先住民が受け継いできた知識から得られる教訓を受け取ることが重要なのです。
歯列不正は、親子間一代でも、食生活の変化により、生じる“退化傾向”というのは驚きでした。
学校検診などで、歯並びがいい人は滅多にいませんが、実際、一、ニ世代前では、歯並びがいいのが当たり前だったのでしょう。
また、“人類は退化傾向にある!!”こともショックでした。
食生活を含めた生活習慣の重要性を再認識いたしました。
さらに、プライス博士は“歯科病巣感染”の研究も素晴らしく、歯科界において、多大な業績を残された方だと再認識いたしました。
このページは「はじめよう!歯科医院での食生活指導」幕内秀夫著をもとに編集いたしました。
成長期のお子様にとって、「食生活」は単に“歯並び”だけにとどまらず、一生を左右するほどの重さがあります。
従来の“食事について常識とされてきたこと”に落とし穴がありますので、ぜひ、お読みください。
現在、子どもの肥満や、高脂血症、糖尿病などが問題になっています。
これらの原因のひとつに食生活の問題があることには間違いありまん。
子どものころの食生活は、その後の一生を決めてしまう可能性があり、大人とはその重みがまったく違います。
歯科医院は、一般の小児科や内科よりもはるかに幼児期から継続して通院する機会が多いため、食生活指導は必須であり、今後、たいへん意義のあるものになっていくでしょう。
○欧米模倣の栄養教育
我が国は温暖で植物が育ちやすいため、穀類や豆、野菜などの植物性食品を多くとることができました。
一方、自然条件の厳しい地域で生活する人たちは、植物が育ちにくいため、動物性食品が多くなります。 日本の栄養教育は北海道よりさらに北にあるドイツを理想としてきました。
ハムやソーセージ、牛乳や乳製品に頼らなければならなかった、ドイツと比較すれば、タンパク質、カルシウムも多くありません。
本当に不足しているかどうかでなく、欧米に比べて少ないことを「不足している」としてしまったのです。
○米と麦との違い
米は水田で生産され、毎年ほぼ同じように収穫できましが、麦は畑で生産されるため、地力が低下してしまうため、連作障害の問題があり、次に作るのは3年後くらいになってしまいます。
したがって、欧米の人たちは、パンで満腹にすることは難しかったのです。 そこで、牛乳や乳製品、肉などの副食でお腹をいっぱいにしてきました。
つまり、副食をたくさん食べるという習慣は、厳しい風土条件から生まれた食体系だったのです。それにもかかわらず、それを理想としてきたのが日本の栄養教育なのです。
○「栄養のバランス」って何?
「栄養のバランス」を最も重視しているのが学校給食です。
いずれの献立も「栄養のバランス」を重視していますが、その栄養素は「熱量(カロリー)」と「タンパク質」と「カルシウム」の3つだけです。
この献立では、たくさんある栄養素のなかのたった3つの数字を合わせただけで、“バランス”といっているわけです。
私たちが生きていくために必要な栄養素については、まだ、ほとんどわかっていないということなのではないでしょうか。
○子どもが緑黄色野菜を嫌う理由は・・・?
まず、第一に“色”です。子どもは緑の野菜は嫌いますが、白いご飯、黄色のじゃがいも、赤いさつまいもは大好きです。
また、子どもは胃袋が小さいため、熱量の低い野菜でいっぱいになってしまうと、ご飯やうどん、ラーメン、お菓子などの熱量の高い食べものがとれなくなってしまうからです。
したがって、子どもに緑黄色野菜を食べさせる努力をすることは必要ですが、食べないからといって、叱ってはいけません。それでは、楽しいはずの食事がつらくなってしまいます。
○子どもは自分に必要なものを知っている
ヒトは「水」と「糖質」を増やしながら成長します。
母乳中で圧倒的に多いのは水分で、その次に多いのは糖質(乳糖)です。
牛ややぎなどの母乳と比較して、糖質が多いのが特徴です。
おもゆ、おかゆ、ご飯の主成分も水分と糖質です。乳幼児が食べるものほど、水分が多くなっています。
子どもが好んで食べるじゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、トウモロコシなどもまた、糖質をたくさん含む食品です。また、母乳やおもゆ、おかゆの成分をみると、ビタミンCが非常に少なくなっています。
これは、乳幼児期には、野菜や果物などはそれほど必要がないことを示しているのではないでしょうか。
○ご飯が食事の基本
ヒトという動物にとって、もっとも大切な熱量源は「糖質」です。実際に世界中のほとんどの民族が、米や麦、トウモロコシ、ライ麦、いも類、雑穀など、糖質を主成分とするもので胃袋を満たしてきました。
タンパク質や脂質を含む、肉類や牛乳、乳製品などで熱量を摂ってきたのは、自然条件の厳しい寒冷地や砂漠に生活する人たちだけです。
牛丼ばかり食べて、野菜をあまり食べていない、若い男性よりも、若い“女性”のほうが20代で医療機関を受診することが多いといわれています。
若い女性の昼食は、菓子パンとジュース、サンドイッチと牛乳、ヨーグルトとサラダ、カップに入ったパスタなどが多く、男性との差はご飯を食べているかどうかだけです。
たかがそれだけの差なのですが、その差はとてつもなく大きいということです。 どんな副食だろうが、ご飯さえ食べていれば、食事です。逆にどんなに工夫をした副食を作っても、ご飯が無ければ、食事とよべないのではないかと思うのです。
日本学校保健会報告によりますと、女子高生では、5人に1人はコレステロール値が200㎎を超えているのです。
「食品添加物」とは、加工食品を購入したときに「カゼインNa」「リン酸Na」「発色剤(亜硝酸Na)」などとかかれているもので、できるだけ避けたいものです。
この食品添加物を避けるために誰でもできる簡単な方法は、ご飯をしっかり食べることです。
米に「保存料」「着色料」が使用されることはなく、ご飯は最も安全な食品といえます。
お子様のおやつにしても、お菓子の添加物に神経質になるよりも、おにぎりを食べさせれば何も心配する必要はありません。
戦後の栄養教育では「ご飯を残してもおかずは食べなさい」という指導がされてきました。
その結果、ご飯を食べなくなって、いもや豆類、野菜、魚介類などの副食を食べるようになったわけでもありません。
圧倒的に増えたのは、小麦粉製品です。
現在、日本で消費されている小麦の90%以上が輸入小麦粉です。
輸入小麦粉を使った食品は、パン、ラーメン、スパゲッティ、ピザ、お好み焼き、たこ焼き、ハンバーガー、ドーナツ、洋菓子、スナック菓子など無数にあります。
これらはすべて「油脂類」か「砂糖」を多く含んでいます。
○パンは油脂類だらけ
主食にさえも油脂類や砂糖が増えたことが、現代の食生活の最大の問題です。
そのなかで、もっとも影響が大きいのがパンです。
水分の少ないパンをおいしく食べるには、口の粘膜を油脂でコーティングする必要があります。
パンにバターやマーガリンを塗るとおいしく感じるのはそのためです。
また、クロワッサンやデニッシュロール、ドーナツにバターを塗らないのは、パンそのものが油脂類だらけだからです。
○パンはお菓子
食パンの原材料の一例
名称 | 食パン |
原材料 | 小麦粉・果糖ぶどう糖液糖・植物油脂・パン酵母・発酵調味液 砂糖・脱脂粉乳・バター |
食パンは菓子パンと違って、砂糖が入っていないと思っている方が多いようです。 しかし、よく包装袋を見ると、たいがい「砂糖」や「異性化糖」と書かれています。
○女性に多い「見えにくい脂質摂取」
乳製品は、パンやスパゲッティ、ピザ、グラタンなどの輸入小麦粉を使った食品が増えてから急増しました。
(ケーキ、アイスクリーム、チョコレート、ヨーグルトなどにも乳製品が使われています。)
女性は気づいていないかもしれませんが、牛乳や乳製品は非常に脂質が多いのが特徴です。
若い女性の典型的な朝食は、マーガリンかバターを塗ったパン、ドレッシングをかけたサラダ、ヨーグルト、飲み物は牛乳などです。
昼はスパゲッティやサンドイッチ、間食にはクッキー、菓子パン、プリンなど食べます。
揚げ物はありませんが、よくよく見ると、油脂類を少量ずつ摂っていて、それらを合わせると大量に摂取していることが多いのです。
○乳がんと食生活の関係
ご存じのように、平成12年(2000年)から、乳がんは女性の死因のトップになっています。
しかも、若い人の増加しており20代、30代の方が珍しくなくなっています。
病院の食事相談のなかで、少なくとも80%以上の人が朝はパンを食べています。20代、30代に限れば朝食にパンを食べている確率は90%以上になります。パンが問題というよりも、パンを含めた油脂類だらけの食事を毎日続けてきたことに問題があるのではないかと考えています。
お母さん方も、できたらパンは日曜日だけ、という程度にしたほうがよいでしょう。
○生野菜のサラダは油料理
サラダボールいっぱいの生野菜は、たくさんあるように見えますが、それをゆでて、手で絞ったらピンポン球くらいの大きさになってしまいます。
その程度しか野菜を食べていないことになり、むしろ、マヨネーズ、ドレッシングなどの油脂類で満腹にしているといったほうがよいでしょう。
逆に、漬物や煮物、和え物、おひたしなどは、わずかな量しか食べていないようでも、生の野菜の状態で考えてみれば、かなりの量を食べていることになります。
○危ない動物性食品が増えた
輸入小麦粉が多くなるのと同時に、肉、食肉加工品、牛乳、乳製品などの畜産物も食べることが増えてきました。
しかし、健康を考えると肉類をあまり勧めることはできません。
現在の畜産では、経済効率を優先していることが多く、問題も少なくないからです。畜産業者の多くがもっとも関心をよせているのは、飼料効率です。家畜は生き物ですから、毎日エサをあたえなければなりません。
成長が遅くなれば、それだけエサ代がかかります。
そのため、いかに早く家畜を成長させるかが最大の問題になり、なるべく運動させずに、高カロリー(熱量)のエサを与える飼育方法がとられている場合があります。
人間同様、食べて運動させなければ病気になってもおかしくありません。
家畜が解体される際、検査を受けますが、その畜病率は、2002年度、牛は約76%、豚は66%にものぼり、病気だらけということができます。
○食肉加工品にも要注意
それに加えて、それらを材料として作られるハム、サラミ、ベーコン、ソーセージなどの食肉加工品には、「食品添加物」が大量に使われています。
たとえば、あるメーカーが販売しているフランクフルトソーセージの表示を見ると、 「リン酸塩(Na)」、「調味料(アミノ酸など)」、「酸化防止剤(ビタミンC)」、「保存料(ソルビン酸)」、「pH調整剤」、「発色剤(亜硝酸Na)」、「コチニール色素」と書かれています。
なかには食品添加物ではないものもあるとはいえ、添加物と薬のオンパレードです。
○飲み物の重要性
熱量のある飲み物は“全く咬む必要のない食べもの”ということができます。
お子様の場合、牛乳、炭酸飲料水、乳酸菌飲料、スポーツ飲料などの飲み物を摂ることにより、ご飯を食べる量が減ってきます。
一方、水や麦茶、ほうじ茶などは熱量がないので、飲んでもご飯が減ることはありません。
○食生活の欧米化が招いた2つの問題
1つ目は、熱量源になる栄養素は、脂質(脂肪)、タンパク質、糖質(炭水化物)がありますが、 現代の食生活では、急激に糖質が減り、タンパク質や脂質が増えすぎてきています。
3つの栄養素のなかで、糖質は最も老廃物の少ない熱量源です。
タンパク質や脂質が多いと、腎臓など、体に負担をかけることになります。
2つ目はビタミンやミネラル類、あるいは食物繊維などの微量栄養素の不足です。これには精製食品の増加が原因と考えられます。
○複合型栄養素欠乏症
一昔前の栄養失調は食べられないための「量的」なものでしたが、今の栄養失調は「質的」な栄養の欠乏状態になっています。
現代型の栄養失調の原因は、ビタミンやミネラル、食物繊維などの微量栄養素が欠乏し、かつ、ビタミンCも足りなければ、ビタミンB2もカルシウムも足りないというように、複数の栄養素が欠乏している状態なのです。
○精製食品だらけの食生活
昔は米も精製度がかなり低かったため、研いでもぬかや胚芽が残っていました。
しかし、その部分にこそ、大切なビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれていたのです。
さらに、「三大精製食品」が問題です。
○三大精製食品
現在の食生活は種類も多く、一見豊かそうに見えますが、精製食品だらけの「多種多量低品質」の食生活といえます。
そのなかでも、私たちに大きな影響を与えるのが、「輸入小麦粉」「砂糖」「油脂類」の三大精製食品です。
小麦も精製されることにより、含まれている大切な微量栄養素が捨てられています。
油脂類もゴマやなたね、大豆、とうもろこしなどを絞って作られていますが、絞ることにより、大切な栄養素が捨てられています。その成分をみると、脂質100%という自然界にはありえない極端な成分になっています。
これら精製食品に偏った食生活により、鉄欠乏性貧血、便秘などが起こされます。
子ども場合はこの提案のうちの最初の4つで食生活の70%は決まってしまいます。
この4つを行わず、5番目以降を実行しても、あまり意味がないです。5番目以降を提案できる方はきわめて少ないのが現状です。
○幕内先生の食生活のお話は、すべて、なるほど!と納得いたしました。
「ご飯をしっかり食べる」ことの大切さを学ばせていただきました。
歯科医院では、「よく噛んで」と、咬む事のみを患者さんに指導することが多く、食生活の根本から見直さない限り、真の「患者さんの立場に立った食育」はできないものであると痛感いたしました。
さらに、“「甘いもの」「甘い飲み物」は歯のためにいけない!”ということは、子どもでも分かっていることで、お母さん方にも今一つ説得力がなかったですが、食生活全体の最重要課題であり、身体にも多大な影響を与えることをお話できれば、変えていけるのではないかと感じました。
○よく噛んで、すくすくと
Hちゃんは、よく噛んでごはんを食べます。だから、前歯から奥歯までも!こんなにすり減っています。これが、永久歯にいずれ、生え換わる乳歯の本来の役目なのです。
さらに、唇のかたちも素晴らしいですね。“もぐもぐ”と唇を閉じて、しっかりと噛んでいるので、唇の周りの口輪筋(こうりんきん)が発達し、引き締まったきれいな唇です。(唇がぶ厚い場合は口輪筋が弱いのですが、よく、食べものを噛んでいないお子様によくみられます。)
以下、幕内先生のおすすめの書籍をご紹介します。
ぜひ、御参考にされてください。