立川の小児歯科なら近藤歯科クリニック

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東京都立川市高松町2-25-3メープル立川1F

TEL : 042-524-0722

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小児・幼児のむし歯治療

小児、幼児のむし歯治療は、当サイトの「子どものむし歯治療について」のページに掲載してありますように、原則、すぐには歯を削りません。

なぜならば、乳歯の特性として、外側のエナメル質が薄く、歯の質が弱いために少しでも削ってしまうと歯の神経が弱って死んでしまうからです。

そして歯の神経が死んでしまうと、歯の根の部分の歯ぐきが腫れてきて、

治療をしても、なかなか良くなりません。

では、どのように治療をしていったらいいでしょうか?

以下、年齢別に詳しく述べてみます。

乳児期0~1歳6カ月

生まれて8カ月くらいから下の前歯が生え始め、それから、上の前歯、さらに下の前歯、と1歳になるまでに、上下の前歯4本ずつ生えてきます。

1歳半までには最初の奥歯である第一乳臼歯もそれぞれ上下左右に生えてきます。

この時期最もむし歯が多く発生するのは上の真ん中の前歯2本の間です。

原因は1歳を過ぎての夜間の母乳です。

ですから、夜間の母乳をやめていく方向でお母さんにお話をして、やむをえずおっぱいを飲ませたときには、必ずガーゼなどで拭ってもらうようにご指導いたします。

実際の処置としましては、0歳児でまだ、言葉が理解できない時は、手際よく、さっと健診スタイルで診てしまいます。

1歳になり、言葉がある程度理解できていれば、ていねいにやさしくお子さんに話しかけ、なるべく長引かせないでさっと健診スタイルで診るようにしています。

この0歳児、1歳児の前半までは上の前歯以外では、免疫上のはたらきもあり、まず、他の場所がむし歯になることはありません。(1歳後半にはむし歯になる子がでて

○むし歯が出来ている場合

クリニックでは、軽度のC1程度のものでしたら、フッ素塗布などで経過を見ますが、象牙質まで進行しているC2の状態の場合は保護者の方と相談して進行止めの薬(フッ化ジアンミン銀)を塗ることがあります。

この場合、むし歯の進行が止まってもむし歯になっていた部分は黒くなりますので、必ずそのことも確認をしています。

○エナメル質形成不全の場合

また、真ん中の前歯以外の場所の歯は、もし、むし歯のように歯にムラがある状況や、黄色くなっている場合はエナメル質形成不全が考えられます。

エナメル質形成不全とは、赤ちゃんがお母様のおなかの中にいるときに、お母様の体調などの影響を受けて部分的にエナメル質の形成が不完全になった歯のことです。

このエナメル質形成不全に関しましてはとくに削らず、甘いものお菓子などをあげないように注意して経過を診るようにしています。

幼児期1歳7カ月~3歳

2歳後半になると、乳歯の一番奥の第二乳臼歯も生えてきて、乳歯列が完成します。

そして1歳7か月から2歳7か月の1年間でむし歯になるお子さんがみられるようになります。

卒乳が遅れた場合は上の前歯、甘いものをあげている場合は奥歯がむし歯になってきます。

○処置

この時期も基本として歯は削らずに対応します。

まず、原因、(夜間の母乳、卒乳の遅れ、甘いものの習慣)に対しての指導です。

それから、軽度(C1)の場合はフッ素塗布、中等度(C2)の場合は進行止め、重度(C3)の場合(まずありませんが)は音のする器械を使わず、手用の削る道具でそーっと痛く無いようにむし歯の部分(軟化象牙質)をとって痛み止めの薬を詰めます。

この時も、お子さんへの声掛けは欠かさず、不安を和らげるように対応します。もちろん、無理やり押さえつけての治療はしません。

幼児期3歳~5歳

この時期のむし歯は、おやつで甘いものをあげてしまっていることや、ジュースなどの甘い飲み物が原因ですから、まず、それを改善してもらうようにします。

甘いものを止めると、むし歯の部分が唾液の抗菌作用、再石灰化作用により固くなり、治療が出来る状態になります。

○処置

軽度(C1)の場合はフッ素塗布などをして、なるべく削らずに経過観察をしていきます。

中等度(C2)な場合は、進行止めを塗布し、痛み止めの薬を仮に詰めます。そして2,3カ月後経過を診て、そこで初めて歯を削り、固い詰め物をしていきます。

重度(C3)でも、進行止めの塗布と、痛み止めの薬の充填が基本ですが、歯の根元の歯ぐきの部分が腫れているときは、歯の神経が感染してしまっているので、歯を器械で削り、歯の根の治療をしていきます。

このとき、歯を削るのも、手際よく、2,3秒で済ませ声掛けしながら、やさしく対応します。

もちろん、麻酔はしません。

子供の歯(乳歯)は永久歯と違い、痛みにそれほど強く感じにくいようになっているので、しかも手際よくササッと済ませるので、麻酔をしなくて大丈夫です。

かえって、麻酔をすることにより、注射針を見せることで不安と恐怖を増強させ、お子さんが自主的に治療を受けることを困難にし、しかも、術後の麻酔の効き過ぎによりほっぺた、唇を噛んで傷をつくってしまうなど、マイナス要素が多くなります。

幼児期5歳~6歳

この時期のお子さんには、普通に会話をしながら、“甘いものが歯だけでなく身体にいかによくないか”、“むし歯になったら、どうして困るか”などの話もやさしく簡単にしていきます。

そして、お子さんに「おやつは何を食べているか?」と聞くようにしています。大体のお子さんは、正直に話してくれます。

もちろん、お母様、お父様にも甘いものを極力少なくするようにお願いします。

○処置

3歳~5歳のお子さんのむし歯の対応と原則は同じです。

軽度(C1)は削らずにフッ素塗布で経過観察

中等度(C2)は進行止めを塗り、痛み止めの薬を詰め、経過を診て固い薬を歯を削って詰めます。

重度(C3)進行止めを塗り、痛み止めの薬を詰め、歯ぐきが腫れている場合は歯を削って根の治療をします。

そして、この時期には奥歯の永久歯(6歳臼歯)が生え始めていれば、なるべく優先して予防処置(シーラント)を充填します。

学童期(小学校低学年)

さらに、お子さんに“甘いものがなぜ歯にも身体にも良くないか”を話していきます。

そして“甘いものを食べているかどうか、口の中を見ればすぐわかる”ことも伝えます。

お子さんは素直ですから、大体のお子さんは話を分かってくれます。

○処置

6歳臼歯(第一大臼歯)のチェックをまず最優先します。

溝の部分に引っかかりがないか、とくに下の6歳臼歯のほっぺた側の面の溝に引っかかりがないかどうかよくチェックします。

そうすると、まだ生えきっていない6歳臼歯でも、歯ぐきに隠れた部分がむし歯になっていることがよくあります。

その場合、C2程度の場合は乳歯と違って永久歯ですから、痛く無いように麻酔をして詰め物をつめます。

乳歯と永久歯では対応が違うのです。

ほかの乳歯のむし歯については、5歳~6歳の時と同じように、軽度では経過観察、中等度、重度ではまず、痛み止めの薬を詰めて経過を診て固い薬に詰め直し、重度でかつ歯ぐきが腫れている場合はすぐに歯を削って、根の治療をしていきます。

小学校高学年以上

小学校低学年のお子さんと同様、“甘いものが身体によくない”ことを話しますが、受け止め方に個人差がでてきます。

素直に“ハイ!”と言ってくれるお子さんもいれば、はっきりしないお子さんもいます。反抗期もあり難しいところですが、お母さん、お父さんとの関係の良否があるようです。わたしたちもその都度、対処していきますが、家庭での継続的なご家族のご協力が大事なところです。

○処置

永久歯の処置が主体です。

6歳臼歯はもちろん、上の前歯なども歯みがきの習慣の無いお子さん方はむし歯になってきます。

永久歯は乳歯と違い、中等度のC2程度のむし歯では麻酔が必要になってきます。

さらに、乳歯と違い、再石灰化を期待して経過を観察していると、どんどん進行してしまいますから、その場ですぐ、削って詰め物をします。

ただし、成人と違って詰め物はなるべく白い詰め物にして、奥歯でも銀歯などの金属類は避けています。

なぜならば、銀歯にすると、歯を削る量が増えてしまい、小学生のころから銀歯にすると、それだけ“歯の持ち”が悪くなってしまうからです。

乳歯のむし歯に関しましては、グラグラで抜けそうな歯とかは無理にむし歯の治療をすることはなく、削って詰めるかどうかは、その都度相談させてもらっています。

さらに、小学校6年から中学生になる頃生えてくる、一番奥の第二大臼歯(12歳臼歯ともいいます)にも注意です、この頃になると、中学生になるという時期になっても、仕上げみがきをさせてくれるお子さんは滅多にいませんし、お子さん自身、新しく生えてきた永久歯に全く興味がなく、しかも生えたての弱い時期と言うこともあり、あっという間にむし歯になってしまいます。

近藤歯科クリニックでは、小児矯正に力をいれているため、この第二大臼歯を見逃さず、予防または、むし歯初期で対処しています。

むし歯のごく初期に見つけられれば、麻酔をすることなく、削って詰められます。

 

◎立川の小児歯科クリニック、近藤歯科クリニックはお子さんのむし歯治療について、お子さんが一生の間健全な歯で健康に過ごせますように、考え、信念をもってむし歯治療を行っています。

当クリニックのむし歯についての考え方につきましては、当サイトの「子どものむし歯治療について」を合わせてお読みいただければと思います。